こころ花
春には 桜が踊り
梅雨には 紫陽花が微笑む
夏には 向日葵が手を振り
冬には 雪の華がひっそりと佇む
こころ花は いつも忙しく 色を変え
まるで 明日の色など 知らないかのように
その時の 色模様を奏でる
自然に咲く花は 気まぐれで
気を使わなくていい分 期待もできない
必死になって咲かせた花は より一層思い入れがあるが
それだけ 気をもむ
そんな事を考えながら 歩いていたら
アスファルトの間から 小さな葉が顔を出していた
まるで両手いっぱいに 伸びでもしそうなほど
元気に 空を見上げていた
あなたの こころ花が どんな風でも
こうして 花にも
それぞれの形があるように
あなたにも あなたの形があります
周りの 景色や形に惑わされなくていいからね
あなたには あなたの 人生の 咲き方を
選んでほしい
あなたのこころ花が 唯一無二であることは
言うまでもありません