悲しみ
悲しい事があって
涙があふれて
嗚咽に任せて
自分の身が切れてしまうほど
泣いても
残酷にも
きちんと
時は流れ
お腹もすくし
眠くもなる
前向きなんて
程遠くても
生きている
自分はよっぽど冷たい人間なんだと
そう思って
自分が信じれなくなるほど
悲しみは少しずつ濃くなるのに
忘れる時間が少しずつ
増えていく
自分は冷たい人間なのでしょうか?
いいえ
あなたは
冷たい人間ではありません
悲しみは
あなたの人生を奪おうなんて
微塵も思っていません
むしろ
早く忘れてくれるように
あなたのそばから
離れようとします
ただ
悲しみだって
喜びと同じ
感情の一つです
あなたの大切な
感情の一つです
あなたに
悪さをしに来たわけではありません
だから
ゆっくりと
悲しみは
見送ってあげてください
あなたの
生き甲斐を
奪うために来たわけでは
ないのです