神様がくれたもの
悲しみが 瞳の奥だけに
留まってくれれば
どんなに楽だろうか
泣くだけ泣けば
済むんだから
なのに 心の中まで きちんと染みわたって
体中に広がってしまう
指先から 涙がこぼれ落ちそうで
思わず
口元に当ててみる
そうすると
今度は 口元から
嗚咽となって
悲しみが 溢れ出して
身体から 外に漏れだす悲しみに
背中を丸めて
神様は きっと 今の自分を
見ていないんだろうなと
一人ぼっちで
たった一人で 泣いている
いっそのこと
消えてしまいたい
だけど
この心を 持ったままなんて
耐えられないから
どこかは わからない どこかへ
捨ててしまいたい
捨てるなら こちらでお引き受けいたします
ここでお待ちしています
私には あなたの守護神が いてくだされば
美しい世界なので
贅沢すぎる 贈り物です
有難い限りの ご縁です